前立腺生検を行う

月日
 
事 項   治療内容と結果   状況および感想 
 

06


8




11日



術後1年3カ月検診(PSA値上昇)



泌尿器科受診

9:30 尿検
10:00
体調、良好に推移している旨を報告。

Drから前回採決したPSA値の説明あり。
採血の結果は

  PSA値0.79ng/ml

 前回のPSA数値から0.08ng/ml上昇、予期せざる結果に少々動揺。

 Drの説明によると

この時期に、この程度PSAが上昇することは珍
 しくない

再発や転移を疑う状況にはないので、このまま
 観察を継続したい     

・今日の採血結果は、次回検診時に知らせる


放射線科受診

11:00 レントゲン撮影
11:30
 現在の体調等を報告。
    放射線科Drからも以下の話あり。

PSAが若干上昇したが、この程度の上昇は想定
 の範囲内なので、気にすることはない

レントゲン写真で前立腺の縮小が確認できる。
 これが排尿障害の改善の要因と思う

 本日採取した血液の測定値に期待をこめて
    
     次回検診は1027



「そりゃないよ。線源の効果がなくなった途端に、PSA値が上昇するなんて」、今回の検査結果を聞かされた時の偽らざる心情である。

再発がなくとも、PSA値の急上昇があり得ることは、熟知していたはずだが。この心の乱れ、赤面の至りとしか言いようがない。

 しかし、わずかなPSA値の上昇でも、これが連続する場合は、局所再発か転移を考えざるを得まい。
 医者が言うほど楽観視できないが、いかなる状況にも冷静に対応できる強い意志を持たなければと思う。
 

 土橋重隆著『ガンをつくる心治す心』によると、癌の発症にストレスや生活習慣が大きく影響するという。
 

 胃癌は仕事一途に頑張る人や運動のし過ぎの人に多く、肺癌は健康願望の強い人に多い
とのことである。
  右側に乳癌ができる人は家庭内に問題を抱えている人に多く、左側にできる人は肉体を酷使した人に多
いそうだ。
 
 だから癌の治療には、それとは逆のこと、つまり今までの価値観や生き方をリセット(やり直し・組み直し)することが一番と説く。
 癌のことなど忘れて、他のことに夢中になるくらいのほうが、治癒力を高め、奇跡も起きるというのである。

頷ける点もあるが、今さら価値観や生き方をリセットすることは難しい。癌であることを忘れることも、とうてい無理である。どうやら、私には奇跡的な治癒力を獲得する資質は備わって居そうもない。

やっぱり、一日一日を自分らしく生きる以外に、選択の道はないようだ。

            
                         「柚肌釉茶香炉」