3カ月検診及びそれまでの経過

月日 

事 項   
治療内容と結果   状況および感想 


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近 況
(新たな心配 1

 
 
下痢はほぼ治まり、肛門の痛みも改善。尿の出は悪いが日常生活上の心配なし。
 突然訪れた「新たなる心配」の他には。

「新たなる心配」の源は、北海道保険管理センターから妻宛、下記の親展文書。

この度の検査で、再検査が必要となりました。
 同封の「オプション検査報告書」と「依頼状」を持参の上、
下記の科を受診するよう勧めます。

     内 科―AFP値上昇  

AFP
 原発性肝癌に陽性を示す腫瘍マーカー。胎児の血中に存在する蛋白で、健常な成人には存在しない。正常値は10ng/ml以下。




  健康診断では何の異変もなかった妻。
 「あなたと違って、私の健康はパーフェクト」と自慢していた矢先の通知だった。

正常値を少し超えた程度ではあるが、自分の時の悪夢が蘇えり「早く病院に行け」と騒ぎ立てる。

 妻は「正常値の100倍以上の患者さんを何度も看てきた」と気丈なのだが。

 

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近 況
(新たな心配 2



 相変わらず尿の出は悪いが、体調上の問題は特になし。ハルナールの服用続け、気力体力の復活を期す。

 妻の精密検査は3回に及ぶ。
 一抱えほどもあるデータを持って帰ってきた妻によると、胆管に狭窄が認められるため、大学病院で更なる精密検査を要するとのこと。
 



 健康と気丈をバネに、仕事と子育てに全力を注いだ30年。この生活にピリオドを打って、9月末に退職、私の病気と付き合う決意をした矢先だった。

 一月間かけた検査の結果、緊急性はないらしいが課題は残ったまま。妻までが退職と同時に闘病では、付き合いが良すぎるというもの。

このことが契機となって、私の中で「札幌に生活の場を移す」漠たる計画が一挙に加速しだした。



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術後3カ月検診(PSA値下がらず)



泌尿器科受診

9:30 尿 検

10:00 前回受診後の体調報告と、Drから前回採決し    たPSAの説明および診察 

      今回のPSAち5.8 
               (治療前のMAX時と同じ数値)

術後1カ月では、効果が現れなくとも心配ない
今日の採血の結果は、次回の検診時に知らせる


放射線科受診

11: 10
 腹部レントゲン撮影

11: 30 検査結果等の説明 

・レントゲン写真で前回のデータと比較して、前立腺
 内の線源移動は認められない

前立腺の腫れは、ほぼ完治している
次回の診察時まで、線源の数を正確に確認しておく
今日の採血検査でPSA値は下がっているはず

      次回の検診は1125




 自分について云えば、前立腺癌であることを忘れるくらい順調な日々であった。
 術後に予想される
  
・前立腺の腫れによる排尿障害
  ・放射線による直腸炎
  ・放射線による尿道炎

についても、その兆候は多少あったものの、日常生活を阻害するほどではなかった。

だから今回の検診には、かなり自信を持って臨んだのだが、結果は「未だ改善の兆しなし」という冷酷なもの。

意気消沈の淵は深かったが「先は長いのだ。チャレンジャーの覇気を持ち続けなければ」と自らを叱咤して病院を後にする。


         
                      「穴窯天然釉ぐい呑み」