術後3年検診   

月日 

事 項  
           治療内容と結果        状況および感想 
 

08

 5

 30



術後3
年検診



泌尿器科受診

10:00 尿検
10:30
問診 体調、特に問題ない旨を報告。

前回採血したPSA値の結果は

   PSA値0.11ng/ml

 これまでの最低値を更新。

Drの説明によると、理想的な数値で3経過たが、
 引き続き検査を続けたいとのこと。
・国際前立腺症状スコアの提出を求められる
  

国際前立腺症状スコア
 前立腺に関係する症状(尿の勢い、排尿回数、尿が残った感じなど)を点数化して、前立腺肥大症の重症度を確認する「I-PPS(国際前立腺症状スコア)」という質問表が診断の際に使われる。この項目に当てはまる数が多いほど、前立腺肥大症の可能性は高くなる。
 前立腺肥大症は、尿道付近の前立腺組織が肥大して尿道を圧迫するために起こる病気。ガンとは違って良性の増殖ですので生命にかかわるような病気ではないが、ほうっておくと尿閉になることもあり得るので、異常を感じたら診察してもらうべき。


放射線科受診

13:30
問診のみ
 
・これ以上望めないほど順調に推移している
・現在は性機能低下への対策が問題だ
・年齢に応じた治療法があるので相談に応じたい 
     
 (1年前にも同様の話があったのだが)

 
  次回検診は201128



  術後3年経過の記念するべき検診。前回のPSA検査結果がH医長から告げられた。ありがたいことに申し分の無い数値。
 これまでお世話になったK医師は3月末で他の病院に転勤の由、お礼の挨拶ができなかったのが悔やまれる。


 放射線科では、異常に外来患者が多いのに驚く。待合室の椅子も全て埋まっていた。窓口で確認すると、私の診察は午後になるとのこと。
 

 
有り余る時間を持て余して、近所の寿司屋に行って、順調に経過した3年間を静かに振り返ることに。こんなときは日本酒がほしいのだが、自重してビールを注文。
 
 あらためて考えると、3年間で生活が大きく変わったとも言えるし、何も変わってないとも言える。
 ただ、癌の宣告を受けたことで、ほんの少し人生を真剣に考えるようになった気はする。
 
年相応の変化かもしれないが、「残された人生を自分なりにつくって死にたい」と切実に考えたあの日が、今も私のどこかに張り付いているようだ。


 この病気もそう悪くは無い。こうやって死ぬための準備ができ、よく生きようという気持ちがもてるのだから。
    
イデアフオー編『再発後を生きる』より

店のビールが冷えすぎているせいか、こんな「言葉」が思い出されて、これがやけに胸に沁みる。

 あれれ、もう1時を過ぎてしまったよ。
 急いで放射線科外来に戻らなければ。売店で口臭予防ガムを買って・・・・。

                          
       
                         「淡雪釉舟形盛込皿」