月日
事 項  治療内容と結果   状況および感想


05

10

1



近 況
(
体調崩れる)



  最近、体調思わしくない。
 手術直後のような症状が続いている。

手術後12年して、直腸の潰瘍などが出現することもあるとのことだが、放射線の副作用が今になって現れたのであろうか。

引越し準備は全て業者にお願いするも、自分の体力を酷使する場面も多いので、その影響なのかもしれない。

排尿関係

 終日、膀胱・尿道に違和感あり。排尿改善薬、ハルナール服用しているのだが、依然として尿に勢いがなく、途中で数秒間止まる事もある。

排便関係

下痢が連日続いている。145回の排便。
排便時に出血を伴い苦痛極りなし。座薬と軟膏で対応している。

札幌での生活は肛門科を訪ねることから、始まることになりそうだ。


 
  雪が来る前に、札幌に転出して、病気と真剣に向かい合おうと思う。
 6年前に取得したマンションは、幸い北海道大学に徒歩で5分の場所にあり、医療環境だけは抜群の住処である。 

妻の検査や、その後の対応のためにも、ベストな選択と考えている。

しかし、いざ転出となると、庭いじりや自家菜園の楽しみが失われることは、寂しい限りである。
 もっと切ないのは、市職員として長らくお世話になった故郷を、何一つの恩返もしないまま去ることへの自責の念が、日増しに強まってきたことだ。

それに、結婚を機に新築以来、30年間住んだ塒の整理・処分は、想像を絶する重労働である。

頼みの妻は、業務の整理や引継ぎ・退職のあいさつ回りに大童で、引越しどころではない。
 母は思い出の品々への未練断ちがたく、整理は遅々として進まない。
 結局は、稚内に生活拠点を残したまま、札幌での生活を始めることになった。

 私たち夫婦にとっても母にとっても、故郷に帰る家があることが、これから生きて行く上で、不可欠なのかもしれない。

 

11

25


術後6カ月検診
(
ついに20代のPSA値に)



泌尿器科受診

10:00 尿検
    Drから前回採決したPSA値の説明

     PSA値1.5ng/ml  

・目標安定値1.0ng/mlに大きく近づいた
再発なければより安定する
但し、治療12年後、一時的に数値が上昇する
 こがとあるので、3カ月毎の経過観察が必要

・今日の採血の検査結果は、来年217日の次回
 検診時に知らせる

「痔の手術は、シード永久留置後1年間は、控えるべき」とのことであった。



11: 40 腹部レントゲン撮影

12: 00 Dr
から検査結果等の説明 

・前回のデータと比較して、前立腺内の線源移動
 は認められない
放射線の治療効果が顕著に現れており、喜ば 
 しい状況である

引き続き、泌尿器科同様、放射線科の受診も 
 継続されたい

治療後のPSA
 「小線源療法」では1.0ng/ ml以下が目標数値となる。
 再発がなければ、PSA値は数年かけて、徐々にレベルを下げながら安定する。
 逆に連続してPSA値が上昇に転じた場合は、再発や転移の出現と見なければならない。




期待の大きさに比例して、それに反したときのショックが大きいことは、前回の受診で体験済みだ。
 過度の期待を戒めながら受診。

しかし、ありがたいことに、予想以上の数値が確認された。

術後1カ月でPSA5.8ng/mlあったものが半年で1.5ng/ml 、約1/4にまで下がったのである。
 青年時代のPSA値を取り戻したことを素直に喜ぶ。

 次の目標はできるだけ早く1.0ng/ mlに到達すること。

 それに、多くの戦友と共同戦線を築くことだ。

 治療法の選択に悩んでいる人達に、私の体験が少しでも参考になればとの思いも、さらに強まる。

 独学でどれほどのことができるかわからないが、ホームページ開設の準備を始めよう。「為せばなる」は、我が楽観主義の根幹である。
「分別過ぎれば、愚に帰る」とも言うではないか。

 もう1つ、妻との数年来の約束、「晩秋の萩」への旅、今年こそは実現しなくてはと思う。妻が北大病院で検査を始める前に。


   


12

31


05年を振り返えって


 前立腺癌の治療では、尿失禁と勃起障害が深刻な問題となる。

 今年8月、米国の放射線腫瘍学研究機関の調査によると
、小線源治療12カ月後の尿失禁有病率は1%と低かったが、多くの患者が排尿困難を持続し、ほぼ1年後に解消されたとのこと。

 勃起能力については全体の50%に性欲減退、満足感の減少、疲労感などの性機能障害が認められたとの報告だった。

 私自身、
排尿障害については米国の一般的傾向とほぼ合致。
 性機能については、年齢的にもさほど重視してこなかったが、影響はほとんど感じられない。
 
 
 11月初旬には下痢も治まり、尿の出は相変わらずだが、おおむね良好に体調を維持している。手術を断念した痔も小康状態にある。
 
 総じて順調な推移といえよう

 
今後の体調の変化は分からないが、治療法の選択に間違いなかったとの確信に揺るぎなし。


私にとって05年は、針生検、前立腺癌検出、小線源埋め込み手術、そして定年退職、妻の肝臓がん容疑、札幌への移住と、まさに疾風怒濤の年であった。

60年間の人生で、かって経験ないほど多くの出会いと別れとがあった1年が、いま静かに幕を閉じようとしている。

年末、唯一心配の種であった妻の精密検査の結果が、1週間前に「吉」と出た。
 北大病院の担当Drから、胆管に小さなポリープがあるも、悪性ではないとの太鼓判を押されて
一件落着。

終わりよければ全てよし。
 1年間お世話になった皆様に心より感謝しつつ、新しい年を迎える。


       
                         「炭化焼成壺」