術 後 6 年 検 診  
月日 事 項   治療内容と結果     状況および感想 
 

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術後5年検診



泌尿器科受診

 9:30 採 血
10:30 問診表に記入
   (排尿関係・性機能・体調全般・生きが   い等心理面からの設問など20ページ・    100問以上の設問)
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0:50 問診。
    体調は特段問題なく、前立腺癌患者であ  ったこと1年間、ほぼ忘れた生活であった  旨を報告。

 採血したPSA値の結果は、今回も

    PSA値0.03ng/m

 最低値を更新。

PSA値0.1以下であれば多少の変動あっても問題ないとのこと。
 ただ、尿検査の糖がプラス4であったのが、私的には少々気がかり。。。

 前回、がんセンターのあり方に口を出してて、機嫌を損ねてしまったDr
 今日は「検診日さえ忘れなければ、癌など忘れて日常生活を楽しんで下さい。来年も、祭りの時期にお待ちしています」と上機嫌だった。

放射線科受診
  
11:50
患者数は少ないのだが、約1時間待たされ   ての診察。Drが待合室まで迎に来てくれ   た。
   どうやら私が最後の外来らしく、ブラキ   セラピーについてゆっくりと話し合うこ   とができた。
   収穫多い受診日となった。その一部別項   に記載。


  次回検診は1267

 
 今日も札幌は、5年前の退院時と同じく初夏の陽光が街全体に満ちていた
 なので、今回も道庁赤煉瓦庁舎の前庭で昼食。昨年の反省から缶ビールは特大を持参して・・・・。
 ふと気がつくと、池のほとりで昼食を摂る私を熱心に撮影している高齢の女性。気付かぬふりをしながら観察すると、カメラは最高級品で、撮影の仕方も堂に入っている。おそらく腕の良いベテランなのだろう。
 もし、カメラ雑誌か何かで、池の畔で飯を喰らうフウテン老人を見つけたら、それ私です。。。
 

 放射線科のDrによると、私がこの病院でブラキセラピーを受けたのは道内で11〜20件の間だった。
 これまでの追跡調査で
 @1〜10件の範疇では線量不足による再発・挿入バラン  スの悪さ等による後遺症が多かった 
 A11〜20件、つまり私の範疇では、きわめて良い成績で  推移してきた 
 B
その後の21〜30の範疇でも@と同じ状況だった
 C上記のような波が繰り返されながら、最近この波がだ  んだんと穏やかになってきている
とのこと。

 これを聞きながら、06年に米国発の「小線源治療の長期成績」をを思い出していた。

 
 T1-T2の前立腺癌患者で、小線源治療を行った2,693名を、8年間にわたって追跡調査した結果、長期予後に影響を及ぼす主要因子は、次の2点だったとの報告。
   その1)線源を刺入した医者の技術水準
       前立腺内の線源にバラツキがなく良好の場合
                      →生存率は
93%

       技術的に不良で線源にバラツキがある場合 
                      →生存率は
76%

   その2)治療後の最低PSA値
       0.5未満の場合  生存率は92%
       1.0未満の場合  生存率は86%
       2.0未満の場合  生存率は72%
       2.0以上の場合  生存率は67%

 つまり、米国ではブラキセラピー後の生存に関係するのは、治療前の病期などよりも、医師の熟練度と治療後のPSA値だった。

「運が良かったのですね。私は・・」などと軽口を叩きながら、この会話の中で、ブラキセラピーを開始以来、
自身の患者のデータを蓄積・分析しつつ、日夜研鑽してきたDr魂の一端に触れることができた気がした。