11年
6月
7日
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術後5カ年検診 |
泌尿器科受診
9:30 採 血
10:30 問診表に記入
(排尿関係・性機能・体調全般・生きが い等心理面からの設問など20ページ・ 100問以上の設問)
10:50 問診。
体調は特段問題なく、前立腺癌患者であ ったこと1年間、ほぼ忘れた生活であった 旨を報告。
採血したPSA値の結果は、今回も
最低値を更新。
・PSA値0.1以下であれば多少の変動あっても問題ないとのこと。
ただ、尿検査の糖がプラス4であったのが、私的には少々気がかり。。。
前回、がんセンターのあり方に口を出してて、機嫌を損ねてしまったDr。
今日は「検診日さえ忘れなければ、癌など忘れて日常生活を楽しんで下さい。来年も、祭りの時期にお待ちしています」と上機嫌だった。 |
放射線科受診
11:50 患者数は少ないのだが、約1時間待たされ ての診察。Drが待合室まで迎に来てくれ た。
どうやら私が最後の外来らしく、ブラキ セラピーについてゆっくりと話し合うこ とができた。
収穫多い受診日となった。その一部別項 に記載。
次回検診は12年6月7日
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今日も札幌は、5年前の退院時と同じく初夏の陽光が街全体に満ちていた。
なので、今回も道庁赤煉瓦庁舎の前庭で昼食。昨年の反省から缶ビールは特大を持参して・・・・。
ふと気がつくと、池のほとりで昼食を摂る私を熱心に撮影している高齢の女性。気付かぬふりをしながら観察すると、カメラは最高級品で、撮影の仕方も堂に入っている。おそらく腕の良いベテランなのだろう。
もし、カメラ雑誌か何かで、池の畔で飯を喰らうフウテン老人を見つけたら、それ私です。。。
放射線科のDrによると、私がこの病院でブラキセラピーを受けたのは道内で11〜20件の間だった。
これまでの追跡調査で
@1〜10件の範疇では線量不足による再発・挿入バラン スの悪さ等による後遺症が多かった
A11〜20件、つまり私の範疇では、きわめて良い成績で 推移してきた
Bその後の21〜30の範疇でも@と同じ状況だった
C上記のような波が繰り返されながら、最近この波がだ んだんと穏やかになってきている
とのこと。
これを聞きながら、06年に米国発の「小線源治療の長期成績」をを思い出していた。
T1-T2の前立腺癌患者で、小線源治療を行った2,693名を、8年間にわたって追跡調査した結果、長期予後に影響を及ぼす主要因子は、次の2点だったとの報告。
その1)線源を刺入した医者の技術水準
前立腺内の線源にバラツキがなく良好の場合
→生存率は93%
技術的に不良で線源にバラツキがある場合
→生存率は76%
その2)治療後の最低PSA値
0.5未満の場合 生存率は92%
1.0未満の場合 生存率は86%
2.0未満の場合 生存率は72%
2.0以上の場合 生存率は67%
つまり、米国ではブラキセラピー後の生存に関係するのは、治療前の病期などよりも、医師の熟練度と治療後のPSA値だった。
「運が良かったのですね。私は・・」などと軽口を叩きながら、この会話の中で、ブラキセラピーを開始以来、自身の患者のデータを蓄積・分析しつつ、日夜研鑽してきたDr魂の一端に触れることができた気がした。
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