余命告知2年の仲間へのメッセージ
                           H23. 3. 1

 私も告知を受けた経験者のひとりとして、その発言を強く支持します。
 ただし、告知は現在の医学エビデンスからの宣告です。言い換えれば、「当院では、これしか癌を改 善できない」といっているだけです。本当は「貴方をせいぜい00年しか生かすことができません。それ が私達の限界です」というべきでしょうね。

 ですから、告知を「死の宣告」などと絶対視する必要はないと考えます。
 医学では説明しきれない個々の生命力や精神力が余命を大きく左右することが最近の研究で判明して きていますし、何よりも告知の5倍、10倍も生きている人が近くに沢山おりますから・・・。
   

 前述の告知より前に、私は友人でもある主治医から「君の糖尿病は現代医学で治すことができない。 人生を平均年齢マイナス10歳で設計してほしい」と宣告されていました。彼の見立てではあと2年の命 です。しかし、「せめて平均年齢マイナス5歳」くらいは生きて、彼の鼻を明かしてやろうと密かに決 意しています。

 医者は「人事を尽くして、天命を待つ」といいますが、どっこい患者はそうはまいりません。彼らが なんと言おうとも、私は「天命を待って、人事を尽くす」覚悟です。